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無宗教の葬儀とはどんなもの? どのような流れを辿るのか

2019/11/25

葬儀のかたちが多様化していること、宗教への帰属意識が失われつつあることから、現在の日本では「無宗教の葬儀」を選択する人も出てきています。

ここでは、「無宗教の葬儀」の概要についてお話していきます。

 

 

無宗教の葬儀とは宗教家を呼ばない・宗教によらない葬儀を指す

無宗教の葬儀とは、その名前の通り、「宗教家を呼ばない、宗教によらない葬儀のかたち」を指します。

 

私たちが「葬儀」と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、「香典をお渡しし、お経が読まれ、数珠を握って、焼香をする葬儀」でしょう。人によっては、「花を御供えし、神様に祈りを捧げる儀式」を思い浮かべるかもしれませんし、「玉串を奉奠してお祈りし、子々孫々をお守りする場所に行くための日式」を頭に浮かべるかもしれません。

 

いずれにせよ、「葬儀」と聞いてすぐに思い浮かべるのは、このような「宗教的儀式としての葬儀」です。

しかし無宗教の葬儀では、このような宗教的儀式を行いません。

 

 

無宗教の葬儀のやり方はいろいろある

無宗教の葬儀を行う理由は、大きく分けて以下の2つです。

・葬儀を簡素化したい

・宗教に嫌悪感があるあるいは重きをおいていないので、自分の好きなやり方で見送ってほしい

 

「葬儀を簡素化したい」という人は、直葬などを選ぶ傾向にあります。宗教家を呼ばないで葬儀を行えばお布施の費用を削ることができますし、簡単なお別れで終わるため時間もかかりません。

「故人が、とにかくリーズナブルな葬儀にしてほしいと言っていた」という場合は、無宗教の葬儀を選び、かかる費用や時間を削減します。このような理由の場合、葬儀自体も非常にシンプルになるのが基本です。たとえば、お食事の席も設けないなどです。

 

もうひとつの理由は、「こだわりがあって無宗教の葬儀を選ぶ」というものです。

宗教に重きを置いていない人や、「自分らしい葬儀をしてほしい」と考える人がこのやり方を選択する傾向にあります。

この場合は、ひとつめの理由のときのような「シンプルな葬儀」のかたち以外が選ばれることもあります。たとえば、自分の好きなお花で趣味のモチーフを祭壇に描いてもらったり、自分の好きな音楽を生演奏してもらいそれに包まれて出棺したりするなどです。

故人と家族の意向が反映された葬儀となるため、近年注目を浴びている葬儀の形態でもあります。

 

無宗教の葬儀と宗教的儀式を伴う葬儀は、どちらが良い・悪いといえるものではありません。大切なのは、故人の気持ちに寄り添い、また家族が負担を覚えないかたちでお見送りをすることです。