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葬儀におけるお花~現在はあまり見ない? 「花輪」について

  • お葬式のマナー
2020/01/26

葬儀のときに出す花には、数多くの種類があります。そのうちのひとつが、「花輪」です。

この「花輪」について解説していきましょう。

 

 

花輪とは葬儀のときに贈る花の一形態

 

花輪とは、花を組んで丸く作ったものをいいます。大型のものが多く、葬儀式場の前に置かれます。

「葬儀を行っている会場」を示すためのものとしても使われており、非常に目立ちます。

花輪は慶弔どちらのときにも使われるものですが、葬儀のときに使われる花輪は黒や白で構成されることが多いといえます。しかし地域差もあるので、淡い色のほかの花を入れることもあります。

 

葬儀のときには花を贈ることがよくありますが、「花輪」はそのうちのひとつだと考えることができます。

スタンド型に盛られたものやフラワーアレンジメントとして提供されるものを「供花」とし、花輪はまた別のものとして分けて語られることもありますが、「花輪もまた供花のうちのひとつである」と考える専門家もいます。ただここでは、わかりやすくするために、スタンドフラワーやフラワーアレンジメントのものを「供花」とし、「花輪」とは分けて記載します。

 

供花は生花を使うのが基本ですが、花輪の場合は造花を使う場合もあります。キリスト教の式ではほとんど見られないもので、仏教などの葬儀のときに見ることが多いことでしょう。多くの場合は、1対ではなく「1個」で出すことになり、だれが出したものかがわかるように名札を付けます。

 

 

花輪の現在について

 

かつて花輪は、葬儀の代名詞ともいえるものでした。しかし現在は花輪の文化は徐々にすたれていきつつあります。

 

これにはいくつかの理由があります。

まず、小規模な葬儀が増えたことです。葬儀が小規模になれば、大型の花輪は飾ることが難しくなります。

また、「こぢんまりとした式をしたい」「家族葬にしたい」と考えるご家庭にとって、「ここで葬儀をやっている」と主張する花輪は、あまりありがたくない存在だといえるでしょう。

加えて、生花での葬儀を希望する人も多くなったため、造花も用いられることのある花輪はあまり出番がなくなったとも考えられます。

 

このように、現在の葬儀においては花輪はそれほどメジャーな存在ではなくなっています。ただ、「絶対に贈ってはいけない」というものでもありません。花輪を贈ることを希望するのであれば、葬儀会社に確認をとりましょう。ご家族からOKが出ているかを確認するのです。ご家族に受け取る意思があると分かれば、花輪を贈っても問題ありません。