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不祝儀を渡すタイミングはいつ?~通夜と告別式、両方に参列する際のマナー

  • お葬式のマナー
2020/03/30

ご家族が辞退されない限り、葬儀では受付で「不祝儀」をお渡しすることになります。通夜に参列する人は通夜の始まる前に、告別式に参列する人は告別式の前に、不祝儀を渡して受付で記帳することになります。

では、「両方に参加する」という場合はどうすればよいのでしょう?

 

 

通夜と告別式の考え方~両方に参加する場合は通夜に出すのが一般的

 

かつては、「通夜に参加する人は、故人やご家族と極めて親しい人だけ」と考えられていました。そのため、一般の参列者は告別式のときに参加するのが基本とされていました。ただし現在は、「夜に行われる通夜の方が、勤めている人も参加しやすい」ということで、通夜に足を運ぶ参列者も増えてきました。

 

このような考え方は、「不祝儀を渡すタイミング」にも関係しています。

 

かつては、不祝儀は告別式に出すのが正しいマナーであるとされていました。しかし、一般参列者が通夜に参加するようになった現在においては、「両方に参加する人は、通夜に不祝儀を渡すこと」が一般化してきました。

なお、基本的には不祝儀は「通夜か告別式、どちらかだけのタイミング」で渡すものです。2日連続で渡すことはありません(2日連続で渡すことは原則としてマナー違反とされていますが、地域によっては2日で分けて出す場合もあります)。

 

もっともこれは、明確な「マナー」「ルール」ではありません。地域差もある程度ありますし(西日本の場合は告別式に持参する人も多い)、人によって考え方に違いがみられます。どちらかだけが正しい、というわけではありません。

 

 

記帳はどうする

 

不祝儀を渡すときは、受付で「記帳」を行う必要があります。自分の住所氏名を記すもので、現在は「御芳名カード」などが使われることもあります。

 

記帳は、原則として不祝儀を渡した時にするものです。ただここでも問題が発生します。それが、「通夜ですでに不祝儀を渡した場合、翌日の告別式の記帳はどうすればよいのか」という問題です。

 

この場合も明確なルールがあるわけではありませんが、基本的には「記帳のみを行い、不祝儀は出さない」といったやり方をとります。記帳をしている時に受付の人に、通夜にも伺った旨を伝えれば、相手も察してくれるでしょう。そのまま直接的に、「不祝儀は通夜の際にご用意させていただきました」などと告げても構いません。

 

 

「不祝儀を出すタイミング」に限ったことではありませんが、葬儀にはさまざまなマナーと地域差があります。

しかし、「故人を悼み、ご家族をいたわる心」よりも大切なものはありません。

マナーを押さえつつも、悔いの残らないお見送りと、ご家族の心を慮った行動を示したいものです。