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葬儀におけるお花~故人の好み、家族の希望

2020/01/31

葬儀において「一般的なやり方」「一般的な考え方」はありますが、「唯一の正解」はありません。もちろん故人や家族に対して失礼な態度をとることは許されませんが、「どのように進めていくか」「どのような供花を置くか」などに関しては、故人やご家族の気持ちが色濃く反映されます。

今回はそれを、「葬儀の際の花選び」という観点から解説していきます。

 

 

基本は「おとなしい色」「毒のない花」「とげのない花」だが……

 

葬儀のときに使われる花の基本は、

・おとなしい色で

・毒のない花で

・とげがない花

です。

このため、ばらや彼岸花、あるいは色が強すぎる花などは避けるべきだとされています。

 

実際、自分が「参列者」、あるいは「それほど近くはなかった親族」として贈る花を選ぶ場合は、この原則に従った方が安心です。これらの花を選んでおけば、ご家族の気分を害することはないからです。

 

ただ、「自分は家族の立場なので、故人の気持ちを最大限反映したい」などの希望がある場合は、違う選択肢も出てきます。

 

 

「故人の好きだった花」「故人の育てた花」で見送る

 

「亡くなった人が彼岸花を愛していた」「故人が一番好きだったのは、美しいばらの花だった」という場合、これらを葬儀の場に用いることもできます。「一般的なやり方」とは異なりますが、葬儀においてもっとも優先されるべきなのは、「故人の遺志」です。そのため、故人が好きだった花を選んでもまったく差し支えがないのです。特に、「仏教を信じていたが、菊は地味だから好きではないと言っていた」などの場合は、その希望に沿う方がよいでしょう。

 

また、葬儀会社に確認をする必要はありますが、「故人の育てていた花を棺に入れたい」などのような希望も、多くの場合問題なく叶えることができます。とげのある花ならばとげを取ってしまえば良いですし、ブーケなどにすることも可能です。葬儀の主役はあくまで「故人」ですから、故人が愛した花、故人が育てた花でお見送りをすることは理にかなっているといえます。

 

ただ、季節外れの花を大量に希望された場合は、実現が難しくなったり費用がかかったりすることもあります。ただそれも、「ダメだろうから、相談してわざわざ時間を取らせるのは申し訳ない」などのようには思わないでください。当社では、故人やご家族の気持ちや希望に寄り添い、できる限りその希望を叶えられる提案をしていきたいと考えています。「無理かも……」と思っても、まずはご相談くださいね。