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知っておきたい不祝儀のマナー~無宗教の場合はどうする?

  • お葬式のマナー
2020/03/25

「どのような葬儀を行うか」は、ご家族と故人の意向にゆだねられます。特に現在は、「自由な葬儀」「従来のかたちとは異なる葬儀」「オリジナリティのある葬儀」「宗教にとらわれない葬儀」が増えてきました。

そんななかで、選ばれるようになってきたのが「無宗教の葬儀」です。無宗教の葬儀に参列する立場になったときには、どのような不祝儀袋を持っていけばよいのでしょうか?

 

 

無宗教の葬儀~不祝儀を受け取ってもらえないこともあるが持参はしよう

 

一言で「無宗教で葬儀を行う」といっても、その理由はさまざまです。

・そもそも宗教をまったく信じていない。または宗教に対して忌避感がある

・小規模でお金をかけない葬儀が良い、と故人が希望していた

・音楽や花などを中心とした葬儀がしたい。また。そのような葬儀を行う際に、宗教がそぐわないと感じる

などのケースです。

 

小規模でお金をかけない葬儀の場合、「家族葬」などのような非常に小規模なスタイルになることもあります。この場合は、不祝儀を持参しても「不祝儀は辞退する」として受け取ってもらえないこともあります。

ただ、無宗教の葬儀に参列する場合でも、ご家族が受け取る・受け取らないに関わらず、不祝儀袋は持参していった方がよいでしょう。受付で固辞されれば、そのときは無理にお渡しせずに片付けてください。

 

 

無宗教の不祝儀袋について

 

さて、ここからは「無宗教の不祝儀袋の表書き」について解説していきます。

 

「無宗教」ということで迷う人もいるかもしれませんが、不祝儀袋のデザインは一般的なもので問題ありません。白無地の封筒、もしくは黒白(双銀でもよい)の水引をかけた不祝儀袋を用意します。ハスの花が入ったものは仏教の、ユリの花や十字架が入ったものはキリスト教の不祝儀袋ですから、これは避けましょう。

 

無宗教の不祝儀袋に用いるべき表書きですが、これは「御花料」が望ましいかと思われます。お花は、どのような葬儀であってもほぼ確実に用いられるものだからです。無宗教の葬儀であっても、花が一切用いられない葬儀は珍しいので、この言い回しを選ぶと無難です。

また、仏教でもキリスト教でも神式でも使える(一部宗派によって例外はある)「御霊前」という書き方は、無宗教でも使える言い回しとされています。それ以外には「御香典(香奠)」でも良いとしている説もあります。

 

 

無宗教の葬儀であれ、宗教にのっとった葬儀であれ、故人と遺族に対する思いを示すことが一番大切です。そして、その思いを示すために、「不祝儀袋のマナー」があるのだと考えてください。