お施餓鬼
- お盆
お施餓鬼(おせがき)は「餓鬼(がき)に施しをする」と言葉の通り、生きている人間が餓鬼道に落ちて餓鬼となった霊を供養する法要です。
由来はいくつかありますが、共通して言えるのは、仏様の教えに従って餓鬼を供養し、他人に分け与える大切さや命を平等に扱う尊い心を学ぶという点です。
お施餓鬼を行う目的は3つあります。
1つ目は餓鬼となった霊を救うことです。
餓鬼には様々な種類がありますが、仏教の教えによると私利私欲に走り他人に分け与える施しをしなかったことが原因であると言われています。そのため餓鬼となった霊は目の前に食べ物が来ても燃えてしまい、飲み物が来ても蒸発して一切口にすることができません。
いつもお腹を空かせて満たされないため成仏することも叶わず、永遠とも思える長い時間を苦しむことになります。
お施餓鬼の法要を行うと、お経に乗せて届けられた食べ物や飲み物を餓鬼が口にすることができ、満たされて餓鬼道から救われるとされています。
生前の行いによって餓鬼になった霊は、お施餓鬼を行ってくれた人の優しさで大切なことを学んで成仏し、施した側も餓鬼を救うことで徳が積まれます。
2つ目は先祖の霊が帰るのを手助けすることです。
先祖の霊を迎えるお盆になると、精霊棚(しょうりょうだな)にたくさんの食べ物が準備され、家族揃って故人の帰りを待ちわびます。
しかし、成仏することもできずさまようしかない餓鬼の霊は、その様子を羨ましく思い先祖の帰りを邪魔しようとします。
こうした考えから、お盆の時期に一緒にお施餓鬼の法要を行い、先祖の霊が無事に帰ってこれるようにするのです。
3つ目は、仏の教えを学ぶことです。
お施餓鬼の由来となっている説には、お釈迦様からの大切な教えが生きています。
苦しんでいる人を見返りなく助けること、知らない人でも惜しみなく分け与える心の大切さ、助けることができたことを純粋に喜ぶ尊さ等など、多くのことを学べるのがお施餓鬼です。
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家族葬.com 木田
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