法話
2021/04/25
法話とは、一言でいえば「仏法の話をすること」です。
仏法とは「仏さまの御法」ですから、仏の教え、あるいは浄土真宗の教えといい換えることができます。
つまり法話とは「阿弥陀さまやお釈迦さま、親鸞聖人の教えをお話すること」です。
難解な教義や仏教語も、必要に応じて紹介したり説明したりしなければなりません。
しかし、法話において一番大切なことは、話し手が仏法に出遇った事実や感動、苦悩や悲哀を具体的に話すことです。
具体的に話すことで聴衆の共感が得られ、話し手と聞き手が互いに響き合うことができるのです。
自分の身に起きた身近なことを手がかりにして、感じたこと、思ったこと、心に響いたことを自分の言葉で話すことが一番大切です。
たんに日常の出来事や日頃思っていることを話すだけでは、法話ではなく感話であり、ただの体験談です。
法話という以上は、日々の経験が仏法(教え)に照らされた事実や気づき、そして照らしてくださった仏法そのものを語らなければなりません。
仏法は世俗の価値観を超えた出世間の教えです。
法話は世間の出来事を例示しながらも、自身が出遇った出世間の教えを語らなければなりません。
世間の常識や善悪、倫理道徳を話すことが目的ではありません。
法話の席は、話し手の考えを一方的に伝える場ではなく、聞き手との対話の場でもあります。
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