葬儀の日につける「アクセサリー」を考える~容認されるもの、ダメなもの
葬儀の日にアクセサリーをつけること自体は、マナー違反とまではいえません。
しかし非常に気を付けて扱うべきものであることはたしかです。
ここでは、葬儀のときにつけるアクセサリーについてとりあげます。
真珠の扱い方と結婚指輪について
「葬儀のときには真珠のアクセサリーをつけていく」という話は、一度は耳にしたことがあるでしょう。
これは正しい考え方です。
白い真珠は「涙の粒」を表すとされています。また、黒い真珠は葬儀の色である「黒」となじみ深いため、つけても構わないとされています。女性のイヤリングやネックレス、男性のネクタイピンなどに真珠があしらわれているのを見たことのある人もいるかもしれません。
ただし、これにもルールがあります。
ネックレスの場合は一連のものしか使ってはいけません。二連になっているものは「不幸が重なる」として嫌われます。また、そもそも葬儀の場面においては自分を飾り立てる必要はないため、控えめにするのがマナーです。
もう1つ、葬儀のときに着けていても構わないものがあります。それが、「結婚指輪」です。結婚指輪は控えめなデザインになっていることが多く、またその性質上、葬儀の場でもつけっぱなしで構わないとされています。
時計に関しては、落ち着いたデザインの腕時計を選びます。白もしくは黒の文字盤のものにして、ベルトは黒色の皮のものが無難でしょう。宝石的な価値を持つものや華美なデザインのものは避けます。
迷ったのなら「つけない」一択
これ以外にも、「ブラックオニキスならばつけてもいい」「カフスは、基本的にはNGだが地味なものならばいいのではないか」などの意見があります。また、コットンパールはどうなの? などの問題もあります。
ただ、ひとつ絶対的な正解を言うのであれば、「迷ったのならば、『つけない』を選ぶのが正解」ということになります。
上で、「つけていってもよい」とした真珠のアクセサリーにしろ結婚指輪にしろ、これはあくまで「つけていってもかまわないもの」であって「つけなくてはならないもの」ではありません。つけなくてもまったく問題はないわけです。
ブラックオニキスやカフスなど、賛否両論があるものについてはなおさらです。
葬儀の場面において、「絶対にアクセサリーをつけなければならない状況」はほとんど存在しません。少しでも迷ったのならば、「何もつけない」という選択肢を選ぶのが一番いいでしょう。
■最新記事
■アーカイブ