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葬儀とお供え~仏式の場合は何をお供えすれば良い?

  • お葬式のマナー
2020/02/20

神式の葬儀のお供えについてみてきたので、ここでは仏式の葬儀における「お供え」についてみていきましょう。

 

 

祭壇に捧げられるもの

   

まずは祭壇に捧げられるものについてみていきましょう。

 

仏式の祭壇では、まずは「お香」が捧げられます。また、生花が置かれるのが基本です。それ以外のものとしては果物などが飾られますが、果物が置かれることもあります。

 

それ以外のお供えに関しては、

・いつどのタイミングで作られる祭壇か

・宗派は何か

・ご家族の考え方

などによって異なってきます。

 

たとえば、枕飾り(亡くなった後、一番先に作られる小さな祭壇)では、一般的に「ご飯」が捧げられます。故人が使っていたお椀にご飯を盛り、その中央に箸を突き立てたかたちをとることが多いといえます。これは「枕飯」「一膳飯」といわれます。

多くの宗派でこの一膳飯を用いますが、浄土真宗では原則としてこれを用いません。なおこの一膳飯は、仏壇に供える「仏飯(足のついた小さな器。ご飯を盛り付けて出す)」とは区別されますが、この仏飯を枕飾りの際に使うとしている専門家もいます。

 

また、枕飾りとして、「団子」が用いられることもあります。「枕団子」と呼ばれるものです。これも、「11個の団子をお供えする」という地方と、「6個の団子をお供えする」という地方に分けられます。

 

仏式における「お供え物」は、宗派や地方差、個々の家庭の考え方が強く出るものです。そのため、葬儀会社のスタッフとよく相談して決めていくことをおすすめします。

 

 

「供物」「供花」「個々人で持っていくお供え」について考える

 

故人への弔意を示すために、「供物」「供花」を出す人も多くみられます。

このときに使われる「供物」は、乾物やお菓子、あるいは果物などが基本です。缶詰などが用いられることもあります。

「供花」に関しては、菊などを中心とした生花で構成されたものが一般的だといえるでしょう。

 

これらの供物や供花は、仏式の葬儀のときだけでなく、神式の葬儀やキリスト教の葬儀においてもよくみられます。ただ、花の種類や色、作り方については宗教色がみられます。仏教の葬儀の場合は、「誰が出したか」などの札をたてることが多いのですが、ほかの宗教の場合は避けることもあります。

 

 

さらに、「個々人で持っていくお供え」もあります。これは「お供え」であると同時に、「家族に対する気遣い」でもあります。多くの場合、「御供」と表書きをし、黒と白(あるいは黄色と白)の水引をかけたお菓子などです。これを故人の枕元にお供えすることもあります。

 

仏教は、日本において非常になじみ深い宗教です。しかしその分、地方差も大きくみられます。不安に思ったら、葬儀スタッフにお問い合わせください。