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葬儀とお供え~「供物」の現在

  • お葬式のマナー
2020/02/22

葬儀では、弔意を示すために「供物」を出すことがあります。今回はこの「供物」についてみていきましょう。

 

 

缶詰や乾物、お菓子、果物などで構成される「供物」

   

供物は宗教による違いがあるものですし、祭壇に捧げられる「供物」は宗教の考え方に従うことになります。

しかしそれとは別に、現在では、「親戚や、故人もしくは家族の関係者(職場など)が出す供物」もあります。今回はこちらの方に注目していきます。

 

この「供物」は、多くの場合、籠盛りになっています。中身は乾物や缶詰、果物やお菓子などです。いずれも日持ちするもので、扱いやすいのが大きな特徴です。これらの供物は、葬儀会場に飾られることになります。こちらの方の「供物」は宗教色が出ることはあまりなく、仏教の葬儀でも神道の葬儀であっても同じものが出されるのが一般的です。ただし、キリスト教の葬儀においてはもともと供物は用いません。キリスト教の場合は、「お花(供花)」が用いられます。

 

 

供物の手配は葬儀会社に確認をしてから

 

「故人の前にお供えするものとして、小さな菓子折りを持っていきたい」「ご家族への差し入れもかねてお供え物を持っていきたい」というような場合は、直接持って行ってもあまり問題にはなりません。

 

しかし上記で述べた「葬儀会場に飾る供物」の場合は、葬儀会社に確認をしてからにしてください。

 

現在は家族葬も増えています。家族葬の場合、「供物は辞退する」としているケースも多くみられます。供物をもらった場合はお返しが必要となるうえ、家族葬の葬儀会場は小さいことが多く頂いた供物を飾る場所がないなどの問題があるからです。このようなときに、勝手に供物を手配してしまうと、喪主側に迷惑をかけてしまうことになります。

また、葬儀会社を利用して行う葬儀の場合、会場の統一感を出す目的もあり、葬儀会社が一括で供物を業者に依頼して運び入れてもらうことが多いといえます。たとえば果物の供物と缶詰の供物を取り扱っている葬儀会社であるのなら、果物の供物と缶詰の供物の割合が等しくなるように(果物8台:缶詰8台など)のように調整することもよくあります。

 

このため、供物を用意したいと考えるのであれば、必ず葬儀会社に確認をするようにしてください。

 

なお、供物の値段は業者によって多少違いがありますが、1台につき10000円~15000円程度が相場でしょう。発注をすれば、札への文字入れなども業者の方で行ってくれます。