お香
仏教界では「五供(ごくう)」といって「香」「花」「灯明」「水」「飲食」の五つがお供え物の基本となっています。
その中のひとつである「香」が一般的な仏事のときに使われる抹香と呼ばれる粉状のお香や線香のことを指します。抹香とは、シキミの葉や皮を粉末にしたお香です。
お焼香ではこの抹香を手で摘み、熱を持った香炉の中へ落として香りをだします。
仏様に拝礼する際に香を焚くことでお参りする本人や周囲の人々の心と体が清められ、またその香りが部屋の隅々まで行き渡り、すべてに平等に接するという仏様の慈悲の心を表しているとされています。
また、良い香りを通して仏様とお話ができるとも、故人とつながることができるともいわれています。
故人が食べれるものは匂いだけという考え方もあるようで、できるだけ良い香りの香をお供えすることも供養となるでしょう。
日常的には線香を用い、仏事などの焼香の際に抹香を使用するというのが一般的ですが、それは線香のほうが火の付きがよく長持ちするという理由だけで、日常でも抹香を使用して問題ありません。
抹香にしても線香にしても、なるべく上質なものを使用したほうが良いでしょう。
線香をあげるときはマッチ等でろうそくに火を点け、ろうそくの火を線香に移します。
注意したいのが線香に点火した際に炎に息を吹きかけて消してはいけないということ。
仏教では私たちの吐く息は生臭く、汚れているとされているからです。
強く振ってけすか、ろうそく消し用のうちわを使うようにしましょう。
香炉に線香の灰が溜まってしまったら、庭などに撒くか、少し水を含ませて可燃ごみで処分することができます。
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家族葬.comスタッフ 木田
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