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知っておきたい不祝儀のマナー~どんな宗教でも使える表書きとマナーを考える

  • お葬式のマナー
2020/03/20

葬儀のときには、基本的には「不祝儀」を持っていくものです。しかしこの不祝儀にも、「マナー」が存在します。

今回は、この「不祝儀」について取り上げていきます。

 

 

不祝儀の表書きは宗教によって違いがみられるが、どんな宗教でも使えるのは「御霊前」

 

まず大前提として知っておいてほしいのは、不祝儀には「宗教による違いがみられる」ということです。そしてこれは、不祝儀袋のデザインや不祝儀袋に書く表書きにも関わってきます。仏教の表書きをキリスト教の不祝儀袋に書いてはいけませんし、キリスト教の不祝儀袋を神式の葬儀に用いてはいけません。

 

不祝儀袋の表書きは、「不祝儀を出す人(参列者)の信じている宗教」ではなく、「不祝儀を渡す側(喪家側・故人)の信じている宗教」に合わせて書きます。葬儀の案内に、「神式」「浄土真宗」などのように書かれていることが多いので、原則としてそれに従います。

 

ただ、「相手の宗教・宗派がはっきりとわからない」「いつも混乱する」という人は、「御霊前」と書けば良いでしょう。これは、仏教でもキリスト教でも神式でも用いることのできる表書きです。実は在来仏教のひとつである「浄土真宗」ではこの表現は用いませんが、一般の参列者として参加する場合は、そこまで厳密な表記・使い分けを求められることはありません。

 

 

水引と袋のデザインは、「黒白の水切りで白無地のデザイン」が正解

 

「不祝儀袋のデザイン」も、実は宗教によって異なります。詳しくはそれぞれの宗教のところで述べますが、仏教の場合はハスの花のついたものを、キリスト教では十字架やユリが入ったものを使います。また、キリスト教の場合は水引も必要ありません。

 

ただ、ハスの花も十字架もユリの花も、「これが印刷されているものでなければならない」というものでもありません。むしろ、相手の宗教・宗派がどんなものかわからない場合は、避けるべきです。

 

どのような宗教・宗派でも使えるのは、「黒白の水引あるいは双銀の結び切の水引がかかっており、白無地のデザインの不祝儀袋」です。これは、仏教・キリスト教・神式、いずれの葬儀の場合でも利用できます。

 

 

まとめると、

・相手の宗教や宗派がわからないのであれば、表書きは「御霊前」とする

・水引は、黒白もしくは双銀の結び切りとする

・袋は無地で、花や十字架が入っていないものを選ぶ

ということになります。

 

 

【画像URL】

https://www.photo-ac.com/main/detail/3174410?title=%E4%B8%8D%E7%A5%9D%E5%84%80%201

https://www.photo-ac.com/main/detail/612856?title=%E4%BB%8F%E4%BA%8B%E3%81%AE%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%80%80%E9%A6%99%E5%85%B8%E8%A2%8B%E3%81%A8%E6%95%B0%E7%8F%A0