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供物をお渡しするときのマナー~掛け紙と水引、表書きについて

  • お葬式のマナー
2020/02/28

供物をお渡しする側になったときには、供物に掛ける掛け紙や水引、表書きに配慮することが求められます。それについて解説していきます。

 

なおここでいう「供物」は、枕飾りや故人の傍に置くために用いられるものです。お菓子や果物のであり、箱などに入っているものです。手土産的な性格も持つものだと考えてください。

「台の上にのせられており、10000円~20000円程度するもの」とは異なります。

 

 

掛け書きと水引について

 

葬儀のときに持っていく供物には、掛け紙をつけます。その掛け紙には多くの場合、水引が印刷されています。

 

通夜~葬式・告別式のときに持っていく供物の水引は、一般的に、黒白を使います。黒白5本の水引で、結び切りになっているものを使います。結び切りは「これで終わり」という意味を持つため、繰り返してほしくない「葬儀」「結婚式」に使われます(結婚の場合は赤白の水引を使います)。

ただし、地方によっては黄色と白の水引を使うこともあります。黄色と白の水引は、一般的には法要のときに用いられるものですが、地方によってはこの水引を掛けたものを出すこともあります。

 

なお、掛け紙のかけ方は、内側(包装紙の下)と外側(包装紙の上)にかけるやり方があります。葬儀のお供え物の場合は、どちらでも構いません。

 

 

表書きはどうすればよい?

 

「お淋し見舞い」の場合は、「御淋見舞」などのように書きます。そうではない場合は、「御供」「御霊前」「御供物」と記せばよいでしょう。これはどの宗教でも共通している書き方です。

なお、「御霊前」は実は仏教の宗派によっては「使わない」とされている単語です。しかし不祝儀の袋のように、「そこまで踏み込んで考えるのは難しい」という現実もあるため、それほど神経質にならなくてもよいでしょう。

 

表書きの下には、自分の名前をフルネームで記します。

 

通夜~葬式・告別式で出す供物は、薄墨で表書きを行うのが基本です。これは不祝儀袋に書く場合と共通したマナーです。

「悲しみがひどく、墨をする力もありません」

「涙を落として、文字がにじんでしまいました」を表すために薄墨が使われているのだとされています。法事の場合は、一般的な文字に戻ります。

 

もっとも、現在ではこの「薄墨で書く」というマナーはそれほど重要視されません。一般的な筆ペンの方が扱いやすいからでしょう。

 

お供え物は、心を伝えるためのものです。

しっかりとマナーを守りつつ、丁寧に弔意を伝えたいものですね。