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供物を断ることはできるのか、受け取った場合に行うべきこと

  • お葬式のマナー
2020/02/27

今までの記事では、「供物を贈る側」の立場からお話をしてきました。

ここからは、「供物を受け取る側」の立場に立って考えていくことにしましょう。

 

なお、ここでいう「供物」とは、10000円~20000円程度のもので、葬儀会場に飾るものを指します。

 

 

供物を受け取った場合はお返しが必要

  

供物を受け取った場合は、不祝儀を受け取った場合同様、「お返し」が必要になってきます。その相場は、頂いた供物の3分の1~2分の1程度です。「1000円~3000円」としているところもありますが、迷った場合は高い方の金額のものを選んだほうが失敗はないでしょう。

 

供物を受け取った場合のお返しは、香典返しと同じタイミングで行います。つまり、四十九日の後に行うことになります。ただし、お礼の電話などはお返しに先駆けて行っておくとよいでしょう。

 

お返しを送る際には、お礼状を同封します。

・頂いたものに対するお礼

・葬儀が滞りなく終わったこと

・書面で挨拶する失礼を詫びる文章

の3ステップで構成するとよいでしょう。

 

お返しをするときには、お菓子などを選ぶとよいでしょう。現在はカタログギフトも人気を博しています。

 

 

供物はお断りすることもできる

 

「家族葬なので、供物を頂いても飾るところがない」

「お返しを考えるのが面倒くさい」

「付き合いの薄かった人から供物を受け取ると困惑してしまう」

など、さまざまな事情で、「供物を断りたい」と考える人もいるでしょう。特に家族葬の場合はこの傾向が顕著かと思われます。

 

供物は、「絶対に受け取らなければならないもの」ではありません。お断りすることもできます。受け取らないのであれば、訃報を知らせるときに「供物・供花は辞退させてもらう」という旨を書き添えるようにしてください。また、葬儀会社のスタッフにもその意向を伝え、家族・親族にも「受け取らないように」としっかりと伝えましょう。こうすることで、供物を受け取ることを避けられます。

 

一番困るのは、「Aさんからの供物は受け取ったのに、Bさんの供物は受け取らなかった」などのような状況です。こんな状況にならないようにするために、全員で「供物・供花辞退」の認識を共有しておきましょう。

また自分が参列者側に立ったときは、ご家族の意向に従いましょう。特に「辞退する」と言われていなかった場合でも、供物を入れることを希望するのであれば、一度葬儀会社に問い合わせるようにしてください。